先日新しく買った資料を読んでいたら面白いネタがあったのでそのお話。
皆さんはお赤飯を食べる時って、どんなシュチュエーションを想像しますか?
殆んどの方は、お祝い事に結び付けてだと思うんです。
でもね、実はお葬式でお赤飯を食べる地域もあるんですよ。
私が参考にした資料(葬儀と墓の現在 民族の変容 国立歴史民族博物館編集)
によると日本全国で、151ヵ所でいまだ葬儀の際に赤飯を食べる地域があるそうです。
(文化庁、調査による)
一般的に、葬儀で儀礼に使う食物と言うと餅、団子、饅頭、と言うところがメジャーであろう。
赤飯と言うのは知らない人が見たらお祝い事じゃないと怒りを表すかも知れないが、
沖縄から北海道まで、全国各地に少数ながら葬礼文化として根付いているのが
非常に興味深い。
遠野物語で知られる柳田国男の仮説によれば、赤飯を食べる時と言うのは
日常から祭事に気持ちを切り替える時に、食すものであり、いわば現実から
祭事、葬儀など非日常に変わる時に一つの儀式として、行われていたそうである。
まぁ私なんかの感覚ですと、天寿を全うした長寿者に長生きできて良かったね。
ゆっくり休んで下さい的な、お祝いの感覚。
もしくは仏教的に考えれば、不浄な下界での修行を終えて、無事に仏様になれましたね。
仏様に成れたことをお祝いしましょうと言う感覚のほうがしっくり来ますが。。。
いや、しかしこの業界は色々勉強したいことがたくさんあって、非常に面白いです。
色んな知識を皆さんに還元出来たら嬉しいですね。
読んでいただき誠にありがとうございます。
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(有)松井葬儀社