先週の木曜日24日より私どもの所属する全日本葬祭組合連合会より要請を受け岩手県の山田町にて微力ながらご遺体処置のボランティアに行き昨日、月曜日の午前2時に戻ってまいりました。
現地では地震、津波、火災の被災にて戦後と見まがうかのような焼け野原と瓦礫の山が広がり凄惨と言うしか有り得ない状況です。
私の方も三日間の中で100体以上のご遺体の納出棺、処置のお手伝いをさせていただきましたが次々と運び込まれるご遺体に終わりが見えない状況です。
本来であれば苦悶の表情を浮かべたご遺体には表情のケアなどを行いたかったのですが、さながら野戦病院のような状況であり、理想的な処置が行えず自分自身の無力さを痛感いたしております。
現地の葬祭業者の方は会社、自宅の全てが津波により被災されているそうですがこんな時にこそ地域の皆様の役に立ちたいとの思いより滅私奉公の気持ちで不眠不休にて動かれていたことに誠に頭が下がります。
同行した人間の談では御巣鷹山での日航機墜落事故、阪神大震災にも行ったがここまで悲惨な状況では無かったそうです。
私は今回、現地に行った事により日常の幸せ、また、生きていく不条理を痛感しています。
現地では復興に向けての活動が始動しています。被災者の皆さん、行政も覚悟を決め地元復興に全力を尽くすとおしゃってましたが、まだたくさんの力が必要とされています。
そして現在も私どもの同業者が岩手、宮城、福島、茨城の各被災地にてご遺体の処置に追われております。
我々の平穏な日常は、被災地と繋がっており決して他人ごとではありません。
どうかこの日記を読んだ皆様、今回の支援活動が一過性の物ではなく引き続きのご支援をお願いします。
駄文ながらご一読いただきありがとうございます。